2008年11月29日(土) 16時01分

裁判員制度：候補に通知発送　県内では２８８０人に　／香川（毎日新聞）

　来年５月２１日の裁判員制度の開始まであと半年。最高裁は２８日、裁判員候補者に向けて通知を一斉に発送した。数日後に、県内では有権者約２９０人に１人にあたる候補者２８８０人に通知が届く。同制度が事実上動き出したことについて、街の声を聞いた。
　高松市香南町由佐、販売員、山地加奈子さん（２３）は「これまで裁判に興味はなかったが、これを機会に勉強したい。めったにない機会なので選ばれたらぜひ参加したい」と意欲的。三木町田中、自営業、植田浩二さん（４９）も「選ばれたら自分が社会の役に立てると実感できると思う」と話した。
　一方で、高松市屋島中町、会社員、渡辺泰司さん（３４）は「会社は制度への協力を表明しているが、不景気の中、仕事を抜けることには不安がある」と複雑な表情。同市の主婦（６６）は「通知書が届くと聞いても実感がわかない。家に高齢者がいて介護をしているので、できれば辞退したい」と話していた。【中村好見】

１１月２９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000168-mailo-l37