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2008年11月29日(土) 23時37分

自信の“真央スマイル” 「ジャンプはまぁまぁ」と手応えも産経新聞

 今季初優勝とGPファイナル進出をかけ、浅田は「仮面舞踏会」の調べに身を任せた。フィニッシュの手前でミスをしたものの、SPに続き、フリーでも堂々の1位。「少し不安もあったが、スケートに入ったら自信を持って滑れた。たくさんの方の声援がパワーになった」。“真央スマイル”をふりまいた。

【関連フォト】三回転半を決める浅田真央

 フリーの演技予定にコンビと単発でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2回入れた。多くのジャンプをミスした2週前のフランス杯は、単発の部分が難度の低いトリプルルッツだった。ジャンプへの自信は浅田の中に戻ってきていた。

 SPで収穫があった。これまでエッジの使い方が違うとされ、減点対象になっていたトリプルルッツで、加点される高評価を得た。全体を無難にまとめ今季自己最高の64・64点。「ジャンプはまぁまぁかな」と浅田も手応えを感じていた。

 今季から師事するタチアナ・タラソワ氏は8月の練習で浅田が3回転半−3回転の女子では極めて難しい連続ジャンプに数回成功した姿を見て、「女子は誰もできない」と才能にうなった。本番で力を発揮できるようになった傾向は大きい。

 さらにSPでは、表現力を示す5項目の演技点すべてで高レベルの7点台を獲得。課題としている芸術性も増した。浅田は「全部がよくなったといわれたい」と貪欲(どんよく)。バンクーバー五輪へ成長カーブを描き続ける。(榊輝朗)

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