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2008年11月29日(土) 23時29分

鈴木明子、摂食障害乗り越え表彰台 フィギュアNHK杯 産経新聞

 鮮やかなピンクと黒の大人びた衣装を身にまといった鈴木は、SPに続き、フリーでも大健闘。順位を2位に上げ、初の表彰台に立った。

 「一度スケートを離れたときは、こんな大舞台に戻ってこれると思っていなかった。大勢の前で滑ることができて幸せ。(2位には)コーチも驚いて『事件だ』と言われました」

【関連フォト】鈴木明子のスパイラル

 ジュニア時代から中野や安藤美姫(トヨタ自動車)らとともに特別強化選手に指定されたが、東北福祉大へ進んだ1年のとき、突然食事がのどを通らなくなった。診断は摂食障害。エントリーしていたシニアの国際大会も辞退せざるをえず「体重が15キロ落ちてすべれない状況に泣き崩れた」と当時を振り返る。

 1年間はリンクと無縁の生活。それでも鈴木を支えたのはスケートへの思いだった。「本当に好きだから」。自分を取り戻すため治療を続け、23歳にして初めてGPの舞台をつかんだ。

 「私の演技で同じ病気で苦しむ人たちが元気になるきっかけになれば」と鈴木。苦しみを乗り越えた演技は多くの人の心をとらえ、拍手はしばらくやまなかった。(青山綾里)

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