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2008年11月29日(土) 10時45分

<橋下知事>過激に国の制度など批判 毎日新聞

 大阪府の橋下徹知事は28日開かれた府北部7市長との懇談の場で、道路や河川整備で府に課せられる国直轄事業負担金などの制度をやり玉に挙げ、「暴力団以上のえげつない組織。(地方は負担金を)上納させられて、がんじがらめに縛られている」などと過激な表現で国への批判を繰り広げた。

 また橋下知事は同日、懇談に先立って大阪市内で開かれた内閣府と府主催の子育て支援を推進するフォーラムで「根本的に役人天国を改めないとワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)は言葉だけになる」と国批判の姿勢をみせた。

 フォーラムで橋下知事はパネリストとして「産めよ増やせよという時代ではない。住民に近い市町村に権限と金を委ねるべきで、国に少子化対策なんてできない」と持論を展開。さらに「天下りなど役人天国をチェックできる仕組みになっていない」と国の官僚組織のあり方も批判した。

 これに対し、聴衆席にいた内閣府の担当者も論戦に参加し「少子化対策とは、子どもが欲しくても持てないなど、希望と現実の乖離(かいり)を埋めること」と反発した。一方で「99%おっしゃる通り。私も天下りに反対」などと同調した場面もあった。

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