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2008年11月29日(土) 21時36分

<グルジア>大統領「先に軍事行動」認める毎日新聞

 【モスクワ大前仁】インタファクス通信によると、グルジアのサーカシビリ大統領は28日、8月のロシアとの軍事衝突に関する議会調査委員会で証言し、南オセチアで先に軍事行動を始めたのはグルジアだったと述べた。大統領はこれまで「最初に侵攻したのはロシア軍」と主張していたが、それを翻した形で、大統領の開戦責任を問う声が強まるのは必至だ。

 サーカシビリ大統領は「我々が軍事行動を始めたことは認める」と発言。そのうえで「(ロシア軍の)干渉から領土を守り、市民を救うために決断した」と軍事行動の正当性を主張した。

 また、グルジアのキツマリシビリ元駐ロシア大使がこのほど、サーカシビリ大統領が7月にライス米国務長官と会談した直後から南オセチア攻撃を米国が容認したと考えるようになったと発言したことについて、大統領は「完全にばかげている」と一蹴(いっしゅう)した。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000092-mai-int