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2008年11月28日(金) 18時44分

スパムボット「Srizbi」の新しい“隠れ家”を摘発、エストニアのISPがサーバを遮断Computerworld.jp

 ボットネットSrizbiによる被害を食い止めるため、その運営サイトをホスティングする“ISP(Internet Service Provider)探し”が世界的に繰り広げられている。そんななか、エストニアのあるISPが、同社がホスティングしていたSrizbiの制御サーバをすべて遮断したことが関係筋から明らかになった。これらのサーバは、これまで大量のスパム・メールを発信していたと見られている。

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 米国のセキュリティ・ベンダーFireEyeの研究員によると、そのISPはエストニアの首都タリンを本拠とするStarline Web Servicesで、Srizbiの制御ポイントとして特定された4つのドメインをホスティングしていたという。

 エストニアのコンピュータ緊急対応チーム(CERT)のCSO(最高セキュリティ責任者)、ヒラー・アーレライド(Hillar Aarelaid)氏は11月27日、「これらのサイトが閉鎖されたことに満足している」と語った。

 今回Starline Web Servicesに直接話を聞くことはできなかったが、アーレライド氏によると、同社はCERTと緊密に連絡を取り合っており、不法行為についての訴えにもきちんと対応しているようだ。

(Jeremy Kirk/IDG News Serviceロンドン支局)

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