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2008年11月28日(金) 16時51分

<党首討論>小沢代表「総理の言葉はもっと重いもの」 麻生首相と小沢代表のやりとりの詳報(8)毎日新聞

 ■小沢代表 総理は今、「1次補正でもって大丈夫、年末に向けて乗り切れる」という話をなさっておった。そして2次補正は来年回しでも大丈夫だと、こういうことでおっしゃいましたから、2次補正は出さないと。それはまさに政治の空白そのものではないですか。

 私がそういう意味で、「経済対策にはスピードが大事だ、総選挙よりも景気対策だ、そして2次補正も出すんだ」こう言ってこられた総理が、「1次補正で十分だ、2次補正は来年でいいんだ」というなら、総理の所信通り、−−トニー・ブレアの例も出しましたけど−−2年半のうちで3人総理をポロポロ代わって選挙もしないという例はあまり聞いたことがないと思います。従いましてこの12月の期間があるんですから、総理が1次補正でもう十分だとおっしゃるならば、ぜひ解散総選挙をやって。

 総理だってやりやすいでしょう、選挙で勝たれれば。それで強力な内閣ができるわけですから。それはどちらにとっても選挙に勝つことで国民の支援を背景にして政策を実行するということでなければね。これは本当の思い切った強力な政策は実行できないですよ。私はそのことを申し上げたいと、さっきから言っているんです。

 時間がないので最後にちょっと申し上げますけれど、総理のお話があまりにもコロコロ変わりすぎる、あるいは不適切な発言が多すぎる、そういうことであります。この間も医者は社会的常識の欠落している者が多いとか、また、たらたら飲んで食べて何もしない人の医療費を何でオレが払わなきゃいかんのかと、いう話をなさったと漏れ聞いております。いずれにしても、私は総理のお言葉というのはもっともっと重いものだと思います。昔から「綸言(りんげん)汗のごとし」という言葉があります。どうかそういう意味でね、本当に総理が今後きちんと筋道の通った自分自身の発言に責任を持ってやって頂きたいと、最後に申し上げて、総理の見解があればお聞きして終わります。

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