記事登録
2008年11月28日(金) 16時26分

マックで発売「クォーターパウンダー」 その味は…産経新聞

 渋谷、表参道で突然売り出され話題となったハンバーガー「クォーターパウンダー」(QP)が28日から、一部のマクドナルド店舗で発売された。その味はボリューム同様に、マクドナルドの常識を超えているのか? 早速、食べてみた。(イザ編集部)

 ■待ち時間にお茶サービス

 一般のマクドナルドで売り出されたQP。すべての店で売っているわけではなく、まずは扱っている店をサイトでチェック。公式サイトの「メニュー情報」でQPのコーナーに、「販売店舗一覧」へのリンクが張ってある。イザ編集部のある東京・大手町から歩いていけるのは一カ所。

 お店につくと、午後2時すぎとあってランチタイムは過ぎており、カウンターの行列は2人だけ。

 テストということもあって単品を2つ注文すると「お肉を焼くので2〜3分かかります」と店員の女性。レジの脇で待っていると、「お茶を飲んでお待ちください」とSサイズの壮健美茶をサービスしてくれた。正直、うれしかったが、「今、肉を焼いてるんです!」のアピールっぽい雰囲気も。ここの店だけのサービスかもしれないが、単品で注文するとドリンク代が浮…以下略。

 ■お、重い…

 2〜3分と言われたわりに、右手のお茶を2口ほど飲んだところですぐに「お待たせしました〜」。あわてて開いた左手で袋を受け取ると…ズッシリ…。

 「ハンバーガー2つ入り」から連想されるよりもはるかに重い。早速、オフィスに持ち帰り撮影開始。社内の注目度が高いのか、「これ何の撮影?」と声をかけてくる人も。においがオフィスに漂う。

 やっぱり冷めたら旨くなかろう、とそそくさと撮影を終えてイザ試食へ。

 パッケージは「ビッグマック」と同じタイプで、紙製の四角い箱型。サンプル写真では巨大な標高を誇るQPだが、実際はつぶれてしまうためか箱そのものはあまり大きくない。ただし重いけど…。

 ふたを開けて、取り出すと…。これがQPかぁ。上からみると、バンズから肉がはみ出してるぜ。横から見ても、肉の厚みは尋常ではない。そのうえ、チーズが溶けて肉と一体化しているのがわかる。ハイカロリーの恐怖が忍び寄る。

 ■味は…巨大なアレ…

 チェーン店ハンバーガーといえばバーガーキングの「Wワッパー」を至高とする筆者の興味はただ一つ。「QPはワッパーを超えたか」だ。上に乗っているバンズをチラリとめくると、肉の上にはやや長く切られたタマネギとトマトケチャップ。“野菜っ気”は少ない、が、まあそれはこの際、どうでもいい。

 さて一口、ガブリ。モクモク…。

 食感で最も強いのは肉の厚みだ。モクモク、モクモク…。口中が肉で満たされる。肉を焼いた香ばしさも、普通のマックのハンバーガーよりも強いかな?

 何となく期待していた「ビックマック」的なタルタルソースの味はない。あくまで肉とケチャップの味が中心。モクモク…。

 「どうですか?」−、横を通りかかった総務のカオリちゃんの声に「うーん(モクモク)、ダブチ(ダブルチーズバーガー)の味かな(モクモク…)」。肉は多い、香ばしさも多少アップしている。しかし、当たり前といえば当たり前だが、筆者が愛するWワッパーの肉の香ばしさと生トマト、そしてマヨネーズが溶け合うあの味とは違う。といって、同じマクドナルドのビッグマックでもない。まぎれもなく“巨大ダブチ”。

 ただし、チーズのおかげか、二つの肉がしっかり融合しているため食べ崩れがしない。そういう意味で、ビックマックやWワッパーよりも食べやすい。CMの佐藤浩市のように華麗に(?)食べることができる。食べ応えは満点。食べ終わった直後は、あまり意識しなかったけれど、しだいに腹にズーンとくる。セットでポテトをつけるとかなりの量になる。

 値段はダブルQP(単品)が490円。ハンバーグステーキを食べたと思えば安いものか。そう、まさにハンバーガーというよりハンバーグ。あ、また腹にズーンと効いてきた…。

 これが日本で受け入れられるかはまだ分からないが、お腹がすいているときには、思わず注文してしまう…かな?

【関連記事】
ハンバーガー高値バトル マックなど付加価値で客層拡大
マクドナルド、レジ袋廃止へ
北島とマクドナルド“提携” 新商品キャラ「ビッグマウス」
3年連続の増収増益 1〜9月期 節約志向つかみマック独走
Wアッキーで〜す!マック×コークを強力プッシュ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000571-san-soci