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2008年11月28日(金) 16時30分

<党首討論>小沢代表「総理も初心に返ること」 麻生首相と小沢代表のやりとりの詳報(6)毎日新聞

 ■小沢代表 先も申し上げましたが、金融機能強化法につきましては、私どもの主張もありますから参議院では野党が多数でありますから、参議院でも修正の審議に、協議に応じていただきたい。そのうえで、もう協議しないとおっしゃっているようですから、協議して速やかに成立できるようにしたらいいと思います。

 それからまた繰り返しになりますから言いませんけれど、本当に総理はこの1次補正だけで11月から12月年末にかけての危機を乗り越えることができるとお考えなのでしょうか。わたしは先も申し上げましたが、倒産件数は10月は14%増、11月、12月はもっともっと増えてくると思います。それから職を失う人も大勢出てくると思います。

 そういう意味において、本当に総理が、総選挙よりも景気だ、政局より経済だと言うのなら、2次補正をここで出して国民生活の安定を図っていくのが、総理のお話の本当の筋道だと思います。しかし今年は1次補正だけでいい、来年に回すという答えのようでありますから、これ以上は繰り返しませんが、私は本当に厳しい年末を迎えることになるのではないかと私は思います。

 もう一つの方法は、総理も初心に返ることだと思います。総理は就任する直前から、とにかく国民の、主権者の審判、選挙の洗礼を仰ぐというお考えを持っていたやにうかがっております。私はそれは正しい考えだと思います。

 今、大変失礼なことを総理に申し上げて恐縮ですが、何の問題でも、きょう言ったことと明日言ったこととまた結論が違ってくる。そういう迷走を繰り返しているのは、結局、選挙の洗礼、国民の審判を受けて、その国民の支援を背景に総理がリーダーシップを発揮する、というのが私は民主主義のあり方だと思います。

 多分、総理もそのようにお考えだったと思います。こうして来年に補正予算を送るということならば、今ただちに解散総選挙して国民の審判を仰いでいいじゃないですか。

 そういう意味で、2次補正、経済対策だ景気対策だ、急務だ急務だ、選挙やってる暇なんかねえんだと言いながら、来年に2次補正を送っているわけですから、現実、金融機能強化法の問題はもちろんのことちゃんとしなくてはなりませんが、12月に十分選挙できるじゃないですか。

 私の初当選も昭和44年の12月27日でした。年末の選挙は往々にしてよく行われてきたことであります。従いまして金融機能強化法のことはきちんと整理しながら、年末12月に解散総選挙を断行して、麻生総理がきちんと国民の支持を得られたら、それこそ、総理の思うとおりのことを実行したらいいじゃないですか。

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