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2008年11月28日(金) 11時12分

バフェット氏「粘り勝ち」:保有金融株は36%上昇もサーチナ

 著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ社(以下バ社)は、サブプライム問題の影響が比較的少なかった金融株の値上がりを受け、第3四半期の関連評価額が36%増となった。中新網が27日付で伝えた。

 9月末までで、同氏の傘下の投資会社、バ社保有の金融株株価は今年度平均で毎四半期2.3%増。同期間のスタンダード アンド プアーズ(S&P)500金融株指数は四半期ごとに11.4%ダウン、今年に入ってからすでに60%ダウンしていることから考えて、好調と言える。

 バ社はウェルズ・ファーゴとU.Sバンコープを上四半期の主要な投資先に選んでおり、その他サブプライム問題に「どっぷり」な金融株は避けた。外電の統計データによると、バ社は9月末時点で両銀行の筆頭株主になっている。

 投資会社メアーズ・アンド・パワーのウィリアム・フレルス氏はバフェット氏の一連の行動に対して、「バフェット氏の行動は“忍耐”の一言に尽きる。ただ、彼には継続して機が熟すのを待てるだけの体力があるだけで、多くの投資家は持ちこたえられない」としている。

 しかし9月30日以来、バ社の金融株は32%ダウン(ゴールドマン・サックス社の50億米ドルの投資分は含まず)、足元において評価額は目減りしている。同時期のS&P500金融株指数も41%ダウン。(編集担当:金田知子)

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