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2008年11月28日(金) 10時48分

羽賀研二被告 無罪判決…株取引で詐欺認めず 大阪地裁毎日新聞

 不動産会社社長に未公開株の上場話をもちかけ、現金3億7000万円をだまし取ったとして詐欺と恐喝未遂罪に問われたタレント、羽賀研二被告(47)の判決公判が28日、大阪地裁であり、中川博之裁判長はいずれも無罪を言い渡した。羽賀被告とともに恐喝未遂罪に問われた元プロボクシング世界王者の渡辺二郎被告(53)も無罪とした。

 法廷に現れた羽賀被告は黒のスーツに白のネクタイ姿。「無罪」と聞いた瞬間、手を顔に当てすすり泣いた。

 羽賀被告は、知り合いから1株40万円で買った医療関連会社の未公開株を、01年6〜10月にかけ、不動産会社社長に不当な高値の1株120万円で計300株を売りつけ、現金3億7000万円(仲介料を含む)をだまし取った、として逮捕、起訴された。

 裁判では、社長が羽賀被告の入手価格を40万円と知った上で、その3倍の120万円で買ったかが争点となった。「伝えた」とする羽賀被告側と、「聞いていない」と主張する社長側が真っ向から対立した。

 恐喝未遂では、だまされたとして株取引代金など約4億円の返還を求めた社長に1000万円で帳消しにするよう脅したとされた。羽賀被告は現場にいなかったため共謀の有無が争点となり、騒動後に羽賀被告が渡辺被告に払ったとされる3000万円の趣旨などが争われた。【北川仁士】

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