記事登録
2008年11月28日(金) 00時57分

男の自宅1日遅れで捜索へ=府警弁護人立ち会いで合意−準抗告棄却・舞鶴高1殺害時事通信

 京都府舞鶴市で5月、府立東舞鶴高校浮島分校一年小杉美穂さん=当時(15)=が殺害された事件で、府警舞鶴署捜査本部は27日、遺体遺棄現場の近くに住む無職男(60)=窃盗罪で起訴=の家宅捜索について、28日に殺人と死体遺棄容疑で実施する方針を固めた。弁護側によると、捜索に弁護人が立ち会うことで捜査本部と合意したという。
 捜査本部は27日朝から、男の自宅を捜索する予定だったが、弁護側が準抗告の申し立てをしたのを受け、いったん中止。京都地裁が同日夕、準抗告を棄却した。
 弁護人によると、捜索令状の執行停止と捜索前の自宅の証拠保全を申し立てたが、弁護人が立ち会うことを条件に捜索に応じることにしたとしている。弁護人は特別抗告の手続きを取ったが、捜索実施で実質的な意味を失う。
 弁護人は「府警は窃盗事件で家宅捜索した。何で再び行う必要があるのか。重要証拠が出ていればそれで逮捕すればいい」として、捜索差し押さえ令状を不当と訴えた。 

【関連ニュース】
府警、男の自宅捜索中止=準抗告棄却、弁護人立ち会い要求
現場近くの男宅捜索中止=弁護士が準抗告申し立て
60歳男宅、27日捜索へ=窃盗で起訴、関連捜査
77歳妻に懲役15年=年金管理めぐり夫殺害
死体遺棄容疑で6人逮捕=勤務先社長も、殺害依頼か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000008-jij-soci