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2008年11月28日(金) 00時45分

<インド同時テロ>視察の到着日に被害 死亡した津田さん毎日新聞

 インド・ムンバイでの同時多発テロ事件。液化石油ガス販売「三井丸紅液化ガス」(東京都千代田区)によると、同社関東支店営業担当課長、津田尚志(ひさし)さん(38)は胸や腹などを銃撃され死亡し、東北支店長、結束(けっそく)達也さん(44)は転んで軽傷を負った。

 津田さんらは取引先業者の男性5人を引率し、26日から12月1日までムンバイやニューデリーを視察し、インドの経済状況や液化石油ガスの需要を把握する予定だった。

 一行は26日昼に日本を出発し、同日夜ムンバイに到着し丸紅ムンバイ支店長と合流。現地時間の午後8時ごろ、トライデント・ホテルにチェックインしようとした際、2人組が銃を乱射した。既に客室に入っていた取引先業者の男性3人を除く5人が現場に遭遇。津田さんは病院で銃弾の摘出手術を受けたが、日本時間の27日午前5時過ぎ、死亡した。業者の3人はホテルの自室内に待機し、残るメンバーは丸紅ムンバイ支店に移動して無事だという。安全が確保され次第できるだけ早く帰国させるという。【真野森作】

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