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2008年11月27日(木) 12時24分

民主党の正念場 国民を甘く見るなツカサネット新聞

少し前まで民主党の流していたテレビコマーシャルでは、永田町で戦うのではなく、国民とともに、というようなフレーズがあったけれど、そのコマーシャルの裏で、民主党は、ただひたすら永田町の論理で戦い続けていたという事実がある。これを偽善・欺瞞と言わず、何と言うのか。

今もまた、給油法案の採決の条件として、まったく関係のない法案の採決を求めたり、与党が飲めないような交換条件を出して、ただやみくもに、政治を、行政を混乱させ続けているのは、民主党そのものだ。

自民党に期待できないからこそ、民主党に期待する国民が多いのに、正攻法で戦わず、国民の期待を裏切ることばかり続けている民主党には、本当にがっかりする。国会で起きていることは、かつての自民党での派閥争いに似ていて、苛立ちばかりが募る。誰かの言葉を借りれば、それは自民党小沢派以外のなにものでもない。民主党の有志には、ぜひ小沢を引きずり下ろし、国民の支持を集められるようなリーダーの誕生を求めたい。

麻生総理の言葉で、もっともだと思ったのは、小沢は信用できない、という一言だった。最近の麻生総理は、言い訳めいた言動が増え、一時的に評価した自分を情けなく思うほどだが、小沢が信用できない交渉相手であることは、間違いないと思う。国会で自分たちの都合で突然予定を変え、約束を反故にするような政党なのだから、それを批判されては、どう反論しても正当性は主張できない。

国民の意識を見ても、民主党政権を期待する声と、小沢総理を期待する声では、かなり大きさが違う。非自民党政権になってほしいが、小沢は嫌だ、というのが国民の意識だろう。なのに、民主党は小沢に固執する。そこが、民主党が勝てない最大の要因だと思うのだ。

永田町で戦うことより、国民のそばで、と本当に思うなら、くだらない政局戦略を改めて、国民のために実現可能な現実的な政策をもっと多く打ち出すべきだ。きれいごとばかり、相手の失点狙いばかりでは真剣身が伝わって来ない。民主党としては、いい線いってるのだけど、小沢が党首である限り、私は支持しようとは思わない。私以外にも、そういう人が多いのではないだろうか。今は、民主党にとって、最大のチャンスであり、最大の正念場だと私は思う。



(記者:keigo)

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