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2008年11月27日(木) 17時57分

武装集団の立てこもり続く=イスラム過激派の犯行説強まる−印ムンバイ時事通信

 【ニューデリー27日時事】インド西部の都市ムンバイで起きた同時多発テロは発生から半日以上が経過した27日午後(日本時間同)、武装グループが繁華街のホテル2カ所と複合ビルで人質を取ったまま、立てこもりを続けた。軍・治安部隊は建物を包囲し、銃撃戦が散発的に発生。現場周辺は緊迫した空気に包まれた。
 ホテルに立てこもっている男の1人は同日、地元テレビに電話で「デカン・ムジャヒディン」という組織に属しているとした上で、「インドで逮捕されたムジャヒディン(イスラム聖戦士)全員を釈放」するよう要求した。
 これより先、同名の組織を名乗る犯行声明が複数の報道機関に電子メールで送られており、事件はイスラム過激派の犯行である可能性が濃厚となっている。男はテレビに対し、グループは7人だと述べた。
 立てこもりが続いているのは、高級ホテルのタージ・マハル・ホテルとトライデント・ホテル。PTI通信によると、人質になったりホテルに閉じ込められたりしている人は米国人やイスラエル人らとみられる外国人を含め、200−300人に上るもようだ。占拠された複合ビルにはユダヤ教の関連施設が入居しているという。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081127-00000121-jij-int