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2008年11月27日(木) 13時13分

Microsoft、スパム業者が利用しやすいプロバイダリストの第5位にjapan.internet.com

スパム監視団体 Spamhaus Project が、スパム業者にとって世界で最も利用しやすい Eメール サービス プロバイダの第5位に、Microsoft の名前を挙げた。

問題は、スパム業者が迷惑メッセージを送る窓口として Microsoft の『Windows Live』サービスを使用している点にある。Spamhaus の関係者によると、そのようなスパム経路を封じるよう Microsoft に繰り返し通告したが、何ら回答がなかったという。

Spamhaus で CIO (最高情報責任者) を務める Richard Cox 氏は、取材に対して次のように答えた。「この問題に Microsoft の注意を振り向けるべく、あらゆる手を尽くしてきた。毎回、(スパムの) 事案が発生するたびに、Microsoft へ自動的に Eメールを送信している。(しかし) 彼らはただ、それを無視し続けるだけだ」

一方 Microsoft は、スパム業者を閉め出す上で、できる限りの手を打っていると語る。

Microsoft でセーフティ サービス担当ゼネラルマネージャを務める John Scarrow 氏は取材に対し、Eメールで次のように回答した。「スパム目的で Windows Live サービスを使用することは、サービス規約によってはっきりと禁じており、スパム業者が用いたと判明した Windows Live アカウントについては、積極的に削除している」

さらに Scarrow 氏は、「スパムを含む (アカウントの) 不正使用に関する話は、当社固有の問題ではない。われわれが提供する Windows Live は、ソフトウェアとサービスを組み合わせた製品で、『Windows Live Hotmail』『Windows Live Spaces』『Windows Live SkyDrive』などの無料サービスを通じ、顧客が各自のコンテンツを投稿し、共有する機会をもたらすものだ」と語った。

「スパム業者が悪意ある行為の対象として消費者を狙う場合、それ自体にはいくつもの手段がある」と同氏はつけ加えた。

Microsoft は、Spamhaus の主張に応じた具体的な取り組みを行なう予定があるかどうかについて、コメントしなかった。Spamhaus は1998年の創設以来、スパム活動の追跡、スパム行為の疑いのある業者や悪用されたメールサーバーに関するブラックリストの維持管理、そしてオンライン詐欺犯を対象とした公的機関との協力活動といった取り組みを行なっている。

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