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2008年11月27日(木) 12時26分

アンテナハウス、PDFツールで新スイートを発表@IT

 アンテナハウスは11月27日、統合PDFツール集「PDFスイート2」を発表した。これまで同社が提供してきた2つのPDF関連ツールに、新たに開発した「スイート・ツール」と呼ぶPDF編集ソフトを追加したパッケージ製品。出荷予定は12月末で、価格は2万4990円(税込み)。販売はパッケージ版のみ。

 前バージョンのPDFスイートは「書けまっせ!!PDF3」と「リッチテキストPDF4」という2つのツールを組み合わせたもので、個別ツールをセットで安価に提供するという意味合いが強かった。今バージョンでは、「よりスムーズにPDFを使いこなすためにもっといいアイデアはないかと考え、もう1つツールを同梱することにした」(同社 PDFグループ 井上務氏)という。「PDF関連ツールは無料のシンプルなものも含めて色々ある。しかし、ちょっと何かをやろうとすると多様なアプリケーションやツールでPDFを使いまわす必要があって途端に操作が煩雑になる」(井上氏)。

 例えば、PDF文書の一部を書き換えるためにWordを使いたい場合、PDFとWord文書形式のコンバーターを編集の前後で2度使う必要がある。スイート・ツールでは、こうした変換操作を自動化。表示中のPDF文書の一部、または全体を対象に「PDFをOfficeで変更」というメニューを選択すれば、WordやExcelで編集できる。編集結果は即座にPDFに反映される。同様にExcel文書やテキストファイルなどを読み込み、スイート・ツール上で統合して1つのPDF文書として保存できる。

 スイート・ツールは既存の2ツールと連携することで、このほかにもPDF文書のページ編集機能(ページの移動・削除・挿入)、文字、図形、画像などの記入機能、過去の状態を記録、再現するスナップショット機能などを提供する。

●新たにPowerPointへの逆変換にも対応

 PDFスイート2に付属するのは、申請書などのPDF文書に文字、図形、画像を記入する「書けまっせ!!PDF3プロフェッショナル」と、PDFをオフィス文書に変換する「リッチテキストPDF5プロフェッショナル」。それぞれスイート・ツールのメニューから呼び出して使うほかにも独立したツールとしても使える。

 新機能としてリッチテキストPDF5では、PDFからオフィス文書への逆変換で、これまでのWord、Excelに加えて、新たにPowerPointに対応。書けまっせ!!PDF3では、白紙ページの作成機能の強化などマイナーバージョンアップを行った。

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