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2008年11月27日(木) 21時30分

<舞鶴女子高生殺害>捜索で最高裁に特別抗告…弁護側毎日新聞

 京都府舞鶴市で今年5月、高校1年の小杉美穂さん(当時15歳)が殺害された事件で、京都地裁は27日、遺体発見現場近くに住む無職の男(60)=窃盗罪で起訴=の弁護人が殺人容疑などでの捜索令状取り消しを求めた準抗告を棄却した。弁護人によると、府警舞鶴署捜査本部は弁護人立ち会いの下、28日午前、男の自宅の捜索を始める方針を伝えてきたという。弁護人は準抗告の棄却決定の取り消しを求め、最高裁に郵送とファクスで特別抗告を申し立てる手続きを取ったが、捜索には同意したという。

 弁護人は27日夜、男に接見し、「(男の)健康状態に問題はなさそうだ。調べに対する不満は言っていない」と語った。また捜査について「裁判員制度の開始を目前に控え、一般常識に照らして疑問を持たれるような捜索手法は取られるべきではない」と指摘。今後の捜索で自宅から押収される物品について「証拠に手が加えられる恐れがある」として京都地裁に証拠保全を申し立てたことも明らかにした。

 男は今月15日、市内で女性用下着などを盗んだ疑いで府警に逮捕された。捜査本部は、男の体格などが遺体発見現場に通じる府道沿いの防犯カメラに映った男と酷似していることなどから、殺人と死体遺棄容疑で捜索令状を請求。27日から2日間、男の自宅を捜索する予定だったが、弁護人の準抗告で実施を見合わせた。

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