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2008年11月26日(水) 22時00分

相場変動目的の暴行・脅迫容疑を初適用/ドン・キホーテ放火事件カナロコ

 株価操作を目的にディスカウントショップ「ドン・キホーテ」の横浜市内の店舗が相次いで放火された事件で、緑署特別捜査本部は二十六日、金融商品取引法違反(相場変動目的の暴行・脅迫)の疑いで、横浜市磯子区東町、会社員関根英雄被告(36)=現住建造物等放火未遂罪などで起訴=を追送検した。同法違反の暴行・脅迫容疑での立件は全国で初めて。

 調べでは、関根容疑者はドン・キホーテ株の信用取引で利益を得るため株価を下落させようと、七月二日午後七時半ごろ、横浜市緑区の「ドン・キホーテ東名横浜インター店」二階衣料品売り場に火を付け、さらに同月三日午後七時ごろ、新聞社あてに犯行声明文をFAXで送信した疑い。

 「違法行為の認識はあったが、お金をもうけるためにやった」などと容疑を認めているという。

 特捜本部によると、同容疑者は証券会社から株を借りて売り、同店舗に火を付けて株が値下がりした後に買い戻す「空売り」で、約十万円の利益を得たという。消費者金融に数百万円の借金があり、株の購入資金にも充てていたという。

 特捜本部は、五月二十六日の「ドン・キホーテ港山下」店での放火未遂事件についても、同容疑などで立件する方針。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000027-kana-l14