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2008年11月26日(水) 17時02分

裁判員制度:ミカン農家らと地裁が意見交換 声聴き理解求める−−八幡浜 /愛媛毎日新聞

 ◇繁忙期は辞退できる?/逆恨み不安
 松山地方裁判所刑事部は25日、八幡浜市のJAにしうわ経営管理委員会(高月初彦会長)で、来年5月21日から始まる裁判員制度について概要を説明し、理解を求めた。同裁判所がミカン農家など県内の第1次産業の人たちと意見交換したのは初めて。【門田修一】
 JAにしうわ管内の柑橘(かんきつ)栽培農家3000戸の代表として約50人が参加。裁判所刑事部の西前征志裁判官が「国民から選ばれる裁判員が、刑事裁判に参加する制度。6人の裁判員と3人の裁判官が共に刑事裁判に立ち会い、被告人が有罪か無罪か、有罪の場合はどのような刑にするかを判断します」などと説明した。
 意見交換で、出席者から「10〜12月は柑橘類の収穫時期で忙しい。少人数の家族では同制度の参加は難しく、辞退はできるのか」や「犯人に逆恨みされる恐れがあり不安」などの意見が出た。
 裁判所側は「(忙しい折には)他の人が仕事を手伝えないのでしょうか」と語り掛けた。

11月26日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000299-mailo-l38