記事登録
2008年11月26日(水) 16時02分

二豊路:中学生が裁判員制度体験 /大分毎日新聞

 日田市立南部中学校(三笘眞治郎校長)でこのほど、強盗致傷事件の模擬裁判があり、3年生58人が来年5月に始まる裁判員制度を体験した。
 校区内に住む保護司の石井隆弘さん(57)が大分地検に相談し、県内では初めて検察主導の同制度模擬裁判が実現した。丸山毅・次席検事らが見守るなか、高野慎之介生徒会長ら3年生が裁判官、検察官、被告、弁護士、裁判員に扮(ふん)し、本番同様に展開した。
 裁判は、書店に侵入した被告が書店主に見つかって暴行し、強盗致傷罪で懲役7年を求刑され、状況証拠は「真っ黒」だが証拠が不足し、有罪とも無罪ともとれる設定。評決の結果は、12裁判員グループのうち、無罪は1グループのみ。量刑も6グループが求刑以上(懲役10〜8年)を評決し、事件をシビアにとらえる「中学生感覚」とプロ(検察官)の差をみせた。【楢原義則】

11月26日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000254-mailo-l44