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2008年11月26日(水) 08時04分

新たに7000人反対署名 参院宿舎建て替えで市民団体 東京産経新聞

 参院清水谷議員宿舎(千代田区)の移転・建て替え問題で、反対派の近隣住民らでつくる市民団体が25日、都庁を訪れ、猪瀬直樹副知事に新たに約7000人分の反対署名を提出した。市民団体は8月にも約6000人分の署名を提出。猪瀬副知事は「この不況時に40億円かけて宿舎を造る必要があるのか」と述べ、あくまで建て替えに反対する姿勢を示した。

 建て替えを検討してきた参院のプロジェクトチーム(PT)は21日、緑地率を52%から60%に高め、建物の階数を16階から14階に減らすなどした計画変更案を都側に提出。PTは石原慎太郎都知事から26日までに回答がない場合、建て替えを断念することで一致している。

 石原知事は25日、記者団に「書類を見ていない。(回答期限も)聞いていない。国会の都合だけで物事がまかり通るわけではない」などと述べた。

 移転先は現在の宿舎から約100メートル離れた雑木林で、高さ15メートル以上の建物の建設には知事の同意が必要。石原知事はこれまで「森をつぶしてまで建てるのは絶対反対」などと主張していた。

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