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2008年11月26日(水) 03時03分

小泉容疑者の収入源は「謎」、経済紙読み株取引か読売新聞

 元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)(さいたま市北区)はこの数年、住民税がゼロの年もあり、国民年金保険料も未納だったことが捜査関係者の話でわかった。

 しかし、アパートの家賃は10年間滞納がなく、新聞を購読するなど生活費に窮していた様子はうかがえない。生活実態の不可解さがいっそう浮き彫りになっている。

 捜査関係者によると、小泉容疑者が、さいたま市に納めていた住民税の税額がゼロの年や、最低額の年間4000円の年があった。年間所得が35万円以下の年が多かったとみられる。定職に就いている様子もなかったが、生活保護は受けていなかった。

 20歳以上60歳未満の国民は、厚生年金に加入しているサラリーマンや共済年金の公務員などのほかは、国民年金保険料を納付する義務があるが、小泉容疑者は払っていなかった。低所得者には保険料が免除される仕組みがあるが、申請をしていなかったとみられる。

 警視庁が、小泉容疑者名義の通帳を調べた結果、この口座の残高もほとんどなかった。

 しかし、22日夜に警視庁本部に出頭した際は現金8万8000円を持っており、この日の昼、JR大宮駅近くのレンタカー店で軽乗用車を借りた際も、6時間分の料金5460円をその場で支払っていた。

 警察当局の調べで、小泉容疑者は経済紙を読み、かつて株式を所有していたことも確認されている。株の配当金による収入もあったが、一部の株は売却され、損失分を差し引くと、利益はほとんど出ていなかったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000006-yom-soci