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2008年11月25日(火) 21時49分

最高裁長官 「司法への信頼深めたい」 竹崎氏が就任会見毎日新聞

 25日に最高裁長官に就任した竹崎博允(ひろのぶ)氏(64)が最高裁で会見し、来年5月に始まる裁判員制度について「大きな意義を持つ半面、大きな国民の負担を伴う。刑事裁判の本来の機能と国民の負担軽減の二つを考慮しながら、司法への国民の理解と信頼を深めていきたい」と語った。

 スタートまでの具体的な課題としては、裁判官をはじめとする法曹三者の技術レベル向上と裁判員の柔軟な選任を挙げた。「国民が裁判員裁判を納得するかも重要なテーマ」と話した。

 任期は5年8カ月で異例の長期となるが、「自分が何をすべきかを考えるだけ。緊張感を保ち続けたい」と話した。また、最高裁長官は慣例として小法廷の審理には参加しないが「最高裁判事を経ていないので、できる限り審理に参加していきたい」と述べた。【北村和巳】

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