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2008年11月24日(月) 20時09分

漁獲枠めぐり大詰め協議 クロマグロ管理機関総会中国新聞

 【マラケシュ(モロッコ中部)24日共同】乱獲で個体数が急減している大西洋のクロマグロに関する資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」がモロッコのマラケシュで開いている年次総会は最終日の二十四日、最大の焦点になっている二〇〇九年以降の東部大西洋・地中海のクロマグロの漁獲枠をめぐり大詰めの協議を行った。

 総会で日本や米国などは、年間漁獲枠を現行のほぼ半分となる一万五千トンに削減することを求めたICCAT科学委員会の勧告を支持する立場を表明。一方、欧州連合(EU)側は現行から三千トンの削減を提案し、妥協点を探る協議が続いている。

 交渉筋によると、協議は難航していたが、EU側が歩み寄りを見せており、合意に達する兆しが見えてきた。

 クロマグロは、小型のものを捕って育てる「蓄養」の拡大などに伴う乱獲で、資源の減少が懸念されている。漁獲枠を超える違法操業も横行し、ICCAT科学委は、〇七年には漁獲枠の倍以上になる約六万一千トンが同海域で捕られているとの推計を出した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811240221.html