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2008年11月24日(月) 17時36分

江戸時代の殉教者たたえる=カトリック列福式、日本初開催−信者3万人・長崎時事通信

 江戸幕府の弾圧などで殉教したペトロ岐部ら日本人カトリック教徒188人に「福者」(ふくしゃ)の敬称を与えるローマ法王庁の「列福式」が24日、長崎市内で開かれた。日本初開催で、多数の日本人を一度に「福者」に列するのは1867年以来、約140年ぶり。
 「福者」は、カトリックで最高位の「聖人」に次ぐ敬称で、信仰の模範とされる死者に与えられる称号の一つ。最近ではノーベル平和賞を受賞した故マザー・テレサなどが列せられている。
 会場の長崎県営野球場には、ローマ法王ベネディクト16世の代理として、列聖省前長官のジョゼ・サライバ・マルティンス枢機卿が出席。時折吹き付ける雨や寒風の中、雨がっぱを着た敬虔(けいけん)な信徒ら約3万人が、国内外から集まった。
 列福の儀では、東京や新潟、京都など殉教者ゆかりの9つの各教区司教が、列福される188人の略歴を紹介。特使に任命されたマルティンス枢機卿が教皇書簡を朗読し、正式に188人の殉教者が福者の列に加えられた。 

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