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2008年11月24日(月) 14時34分

「歴史観」科目廃止も=統幕学校の幹部教育で防衛省時事通信

 防衛省は24日までに、統合幕僚学校で1佐、2佐の幹部自衛官を対象に行っている「歴史観・国家観」の講義について、廃止も含めた見直し作業に着手した。日本の過去の侵略行為を正当化する論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長のように、偏った歴史教育が行われているのではないかとの疑念を払しょくするため、抜本的な見直しが必要と判断した。
 歴史観・国家観の科目は、田母神氏が統幕学校長時代に新設したもの。同氏は講師の選任にもかかわったとされ、08年度の講師6人のうち2人は、「自虐史観」によらない教科書づくりを掲げる「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長と理事を務めている。
 浜田靖一防衛相はこうした講師陣の顔触れに疑問を呈しており、「バランスの取れた教育」を目指し、早期に選任方法を見直す方針だ。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081124-00000034-jij-pol