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2008年11月24日(月) 03時15分

ヒトたんぱく質を簡単に合成=全遺伝子の7割で可能に−産総研など技術開発時事通信

 ヒトの遺伝子からたんぱく質を簡単に効率良く作れる技術を開発したと、産業技術総合研究所やバイオ産業情報化コンソーシアムなどの研究チームが24日、米科学誌ネイチャー・メソッズ電子版に発表した。対象はヒト全遺伝子の7割に相当する約1万5000種類で、世界最大規模。試験管内で遺伝子・たんぱく質の機能を容易に調べることができ、がんや自己免疫疾患などの新薬開発、新万能細胞などの研究に役立つと期待される。
 技術開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構の事業で、愛媛大や東京大、大阪大、日立製作所、東洋紡、三菱化学なども参加。製品評価技術基盤機構がたんぱく質合成キットを大学や官民研究機関に実費で提供する。 

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