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2008年11月24日(月) 02時40分

【元厚生次官ら連続殺傷】沈痛…容疑者の父親「私の命と交換したい」産経新聞

 小泉容疑者の実家は、山口県柳井市の閑静な住宅街の一角にある。父親は「昨夜、息子が出頭したと知ってから落ち着かず、一睡もできなかった」と、まだ空が暗い午前6時ごろから報道陣の取材に応じた。

 ぽつり、ぽつりと話し始めた父親は、小泉容疑者について「優しくてまじめな子。かわいがっていたペットの犬が死ぬと、ひどく落ち込んで墓を作っていた」と子供時代の様子を説明。「数学が大好きでよく勉強していた。なぜこんなことになったのか。けんかもしたことのない子だったのに」と肩を落とし、話の端々で「息子はあんな大それたことをする人間ではなかった。普通の子だった」と繰り返した。

 佐賀大学を中退後、首都圏で生活していた小泉容疑者は、その後いったん山口に戻って働いたが、10年ほど前に「仕事を見つけた」と埼玉県に行ったという。それ以来、音信不通となり、電話をしても手紙を出しても返事はなかった。しかし、警察に出頭する4時間ほど前の22日午後5時ごろになって突然、電話があり、父親が出たという。

 「『手紙が届くから読んでくれ』という話だった。おかしいな、とは思ったが、久しぶりに話せたうれしさもあって深くは聞かず、『わかった』と言って電話を切った。変わった様子はなく、明るかった」。その手紙は23日午後6時過ぎ、自宅に届けられた。

 被害者の話になると、「何とおわびをすればいいのか。できることなら、私の命と交換したい」と絞りだすように語った。

 近所の自営業の男性(62)は「お父さんは児童の通学の見守りのために毎朝街頭に立っているまじめな人。なんで息子があんなことになったのか」と話した。

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