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2008年11月24日(月) 01時34分

<列福式>ローマ法王代理が殉教の舞台・雲仙地獄を訪問毎日新聞

 江戸時代初期のキリスト教徒迫害で殉教した188人を「福者」に列する「列福式」が24日に長崎市で開かれるのを前に、ローマ法王代理のホセ・サライバ・マルティンス枢機卿(すうききょう)(76)が23日、殉教の舞台の一つとなった雲仙地獄(長崎県雲仙市)を訪問した。

 今回列福される188人のうち29人が島原や雲仙で殉教。キリシタン大名・有馬晴信の家臣だった内堀作右衛門(さくえもん)(?〜1627年)らが、島原藩に捕縛されて温泉の熱湯を浴びせられる拷問(ごうもん)を受け温泉の噴出口に投げ落とされて落命した。

 枢機卿らは、雲仙地獄に建つ「キリシタン殉教碑」に献花し、殉教者を慰霊。枢機卿は「殉教の地に立って感動している。今の時代こそ彼らのような強い意志が必要だ」と述べた。同日夕からは浦上天主堂など5教会で列福式前夜祭も開かれ、多くの信徒が祈りをささげた。

 列福式は正午、長崎県営野球場で開かれる。【錦織祐一】

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