『裁判なんて、犯人が最初から分かっているテレビドラマでしか見たことがありません。実際の裁判は、どういう手順で行われるのですか。』
裁判はまず、検察官による起訴状の読み上げから始まります。起訴状には、被告人が「いつ」「どこで」「誰に対し」「何をしたか」が具体的に書かれています。
被告人が「言い分」を述べてから、検察官が、犯行に至るいきさつや動機、詳しい犯行状況を明らかにし、弁護人が反論します。目撃者の証言などの証拠調べを経て、最後に検察、弁護側の双方が、刑の重さなどについてそれぞれ意見を述べます。
この後、裁判官と裁判員の評議を経て判決を迎えます。判決の言い渡しが終われば、裁判員としての仕事は終わりです。
(札幌地検広報官 小野徹)