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2008年11月24日(月) 22時45分

<石破農相>「重要品目8%確保を」WTO事務局長らに要請毎日新聞

 【ジュネーブ澤田克己】石破茂農相は24日、ジュネーブの世界貿易機関(WTO)本部で、ラミーWTO事務局長、ファルコナー農業交渉議長とそれぞれ会談した。新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)で大幅な関税率引き下げの例外とできる「重要品目」の数を全体の8%確保したいとの日本の主張を改めて伝えた。

 農相はさらに、日本が譲れないポイントとして「日本農業の持続可能性」を強調。農相は会談後、この点について「(重要品目が)何%ならばということではない。どういう国内対策を取るかにもよるし、どういう形で交渉をまとめるかにもよる。変数はいくつもある」と記者団に語った。

 ラウンドをめぐっては、14〜15日の緊急首脳会議(金融サミット)と22〜23日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、年内の大枠合意へ向けた交渉加速が決まった。このため、12月中旬の閣僚会合開催へ向けた協議が行われている。

 ただ、各国の主張は依然として対立しており、ファルコナー議長は石破農相に対して「(合意できるかについて)まだ確たる見通しがない」と語った。

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