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2008年11月24日(月) 22時05分

アフリカPKO訓練で初の自衛官講師産経新聞

 【カイロ=村上大介】紛争地域の多いアフリカの平和維持活動(PKO)に従事する人材の教育・訓練を目的とするエジプト政府の「紛争・平和解決のためのカイロ地域センター」の新たな訓練コースが23日からカイロで始まり、日本から自衛官ら3人が教官として参加している。PKO要員の訓練に関連する海外機関で自衛官が講師などを務めるのは初めて。

 訓練コースは12月4日まで約2週間続き、コンゴ、スーダン、ルワンダなどアフリカ10カ国の軍人、警察官、外交官ら約30人が訓練生として参加。陸上自衛隊の栄村佳之、高橋洋二の両2等陸佐はイラクのサマワでの復興支援やイスラエルがシリアから占領中のゴラン高原での国連平和維持部隊参加の経験をもとに住民と関係構築などについて、篠田英朗・広島大学平和科学研究センター事務局長(准教授)が平和構築や人材育成について、スイスや国連からの専門家とともに講義を行っている。

 日本政府は今年度からアフリカ地域のPKO支援事業を行っており、今回の自衛官と専門家の派遣はその一環となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081124-00000555-san-int