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2008年11月24日(月) 00時00分

タイ首都で2万人抗議集会 反タクシン派、再び流血も中国新聞

 【バンコク23日共同】タイの反タクシン元首相派の市民団体「民主市民連合」は二十三日、バンコクの首相府で、元首相派の政権退陣などを求める約二万人の大規模集会を開いた。八月下旬から続ける首相府占拠の「最後の闘い」と位置付けており、二十四日朝までに国会包囲に向かう計画。厳戒態勢を敷く警察との衝突による流血の事態も懸念されている。

 国会では二十四日、元首相派のソムチャイ政権が提案する憲法改正問題が討議される予定。市民連合は改正に強く反対、阻止する構えだ。

 軍や警察は数千人を国会周辺などに配置、ソムチャイ首相は警備を軍トップのアヌポン陸軍司令官に委ねた。一方、政権を支持するタクシン元首相派の市民団体も二十三日、バンコク郊外ノンタブリ県の寺院で、三万人規模の集会を行った。

 市民連合支持者の一部は二十三日夜、首相府周辺の道路の占拠を始めるなど事態は緊迫しており、国会周辺で十月七日、五百人近くの死傷者を出した警察との衝突のような状況となる恐れも出ている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811240068.html