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2008年11月24日(月) 21時23分

<麻生首相>「党首討論に応じよ」 2次補正は帰国後に判断毎日新聞

 【リマ古本陽荘】麻生太郎首相は23日夜(日本時間24日朝)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議閉幕後、リマ市内で記者会見した。08年度第2次補正予算案の取り扱いをめぐって民主党の小沢一郎代表が強く反発していることに関して「国会での党首討論を何度も提案しているが、残念ながら応じてもらったことがない。国会で堂々と論議するのはやぶさかではない」と述べ、党首討論に応じるよう小沢氏に求めた。

 2次補正予算案は追加経済対策の具体化のために必要だが、首相はすでに来年の通常国会に提出する意向を示している。しかし、この日の会見では「帰国後、政府・与党の関係者に集まってもらい判断したい」と述べるにとどめた。

 一方、首相は北朝鮮の核申告検証について「実地検証をさせると約束したが、今のところその気配にはない。きちんと文書で残す作業に今年中に取りかかりたいということで日米中韓4カ国で合意した」と明らかにした。12月8日に開かれる6カ国協議で文書化を図ると見られる。

 APEC首脳会議に関しては「各国でマクロ経済政策が必要であること、アジア太平洋地域間における金融協力の強化が必要であることを説明した。これらの主張はほぼすべて首脳宣言に反映された」と成果を強調した。

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