ウサギに根をかじられて果樹が枯れるなどの被害があった東広島市安芸津町の龍王島で23日、市民環境緑化植樹祭があった。島の緑を取り戻そうと、被害が確認されてから初めて市民が170本の木を植樹した。
市内の児童でつくる「東広島みどりの少年団」の団員や地元住民ら計約170人が、島の自然体験村の広場にヤマザクラやアラカシを植樹。シャベルで丁寧に土をかけた。植樹祭は、市内のPTAや東広島青年会議所などでつくる市緑化推進委員会が開いた。
自然体験村では、休村していた2006年に持ち込まれたとみられるウサギが急増し、木の根をかじられたり、芝生を引き抜かれたりする被害が出ている。市は金網で木を囲うなどしているが抜本的な解決にはなっていない。
【写真説明】シャベルでアラカシに土をかける児童