元厚生次官ら連続殺傷事件に関連して23日、警視庁に銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)の古里、柳井市。実家近くの住民や同級生らは驚きと困惑の表情を見せた。凶刃を振るった姿とはかけ離れた「目立たない存在」だった少年時代。その一方、就職後は徐々に変ぼうする小泉容疑者の横顔が浮かび上がってくる。
未明から報道陣が詰め掛けた実家周辺。「小さいころ、あいさつしてくれたのは覚えている」。近くの主婦(70)は言葉を詰まらせた。別の主婦(70)も「テレビで見て何となく面影を思い出した程度。まさか、こんな事件を」と声を落とした。
小中高の同級生(47)＝柳井市＝は「12年間一緒だがほとんど記憶がない」。高校時代、同じクラスだった同級生(47)＝周南市＝も「名前を聞いても顔が思い出せなかった」という。「卒業後、何が彼を犯罪に走らせたのか」と首を傾げた。
父親(77)によると、小泉容疑者は佐賀大学を中退。その後、関東地方で職を転々とし、十数年前、広島市でも働いていたという。