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2008年11月24日(月) 16時30分

飼料高騰 乳価が来春アップ中国新聞

 中国地方5県の酪農協でつくる中国生乳販売農協連合会(中国生乳販連)は、来年3月に飲用向け生乳卸価格(乳価)を1キロ当たり10円引き上げる。飼料高騰による経営悪化を受け、各乳業メーカーと交渉しており、月内にも乳価引き上げで決着する見通し。来春に牛乳が値上がりしそうだ。

 中国生乳販連などによると、本年度の乳価は今年4月、生産コストの上昇を受けて前年度より1キロ当たり3円アップ。30年ぶりに値上げした。

 しかし、その後も配合飼料や干し草が高騰した。中国生乳販連は7月、1キロ当たり10円の値上げを求め、乳業メーカーと乳価の交渉を再開した。当初は、10月からの乳価の値上げを望んでいたが、牛乳の値上げにつながるため消費量の減少を懸念したメーカー側の意向にも配慮。来年3月の値上げで折り合う見通しとなった。

 中国生乳販連は「飼料の高騰は続いており、酪農家の経営は相変わらず厳しい」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811240195.html