戦国武将、山内氏の本城があった庄原市本郷町の甲山城跡と、支城があった同市高町の雲井城跡などで23日、いにしえの通信手段を再現するのろしリレーがあった。
甲山城跡の周辺整備を機に山之内自治振興区が歴史に思いをはせ、地域の交流と活性化を図ろうと高自治振興区に呼び掛けて実現。両城跡は直線で11キロ離れているため、備北丘陵公園(同市上原町)を中継した。
午前11時、雲井城跡で高地区住民がのろしに点火し、公園へ伝達。公園から煙が立ち上ると、甲山城跡の広場に集まった約150人が歓声を上げた。山之内地区の住民はヒノキの葉などを燃やして返信。高地区から携帯電話で「よく見えます」と報告が入り、成功を喜んだ。甲山城跡のふもとでは居合や舞踊も披露された。
【写真説明】甲山城跡でのろしを上げ、公園から立ち上る煙を確認する地元住民