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2008年11月24日(月) 00時00分

思い出の名物桜で記念品作り中国新聞

 広島市の段原再開発事業の最終エリアである南区段原山崎町の住民たちが23日、開発に伴って伐採された桜の木で記念品を作る集いを開いた。同町の名物として親しまれた桜の木に、それぞれの思い出も刻み込んだ。

 南区霞1丁目の段原公民館に、住民や元住民たち14人が集まった。「本当に見事な桜じゃった」「木目も味わいがある」と語り合いながら、長さ30センチの短冊形や、直径10センチの輪切りにした桜の幹を手に取った。花の形を彫り込んだり、リボンや星形の飾りを付けたり。表札やコースターに仕上げた。

 桜は同町の主婦宮沢保子さん(71)方=南区段原南1丁目=にあった。高さ約5メートルで、町のシンボルのように親しまれていた。再開発のため宮沢さんが7月に立ち退き、桜は9月中旬に伐採された。

【写真説明】地域のシンボルだった桜の木で記念品を作る段原山崎町の住民たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811240002.html