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2008年11月23日(日) 03時03分

イラク派遣の空自、28日にも撤収命令読売新聞

 政府は22日、イラクの復興支援活動に派遣している航空自衛隊に対し、28日にも撤収命令を出す方針を固めた。

 安全保障会議の決定を経て、浜田防衛相が命令を発令する。陸自は2006年7月にイラクから撤収しており、自衛隊によるイラク復興支援は約5年で終了する。

 空自は03年7月に成立したイラク復興支援特別措置法に基づき、同年12月にクウェートへ先遣隊を派遣。04年3月からC130輸送機で空輸活動を始め、クウェートを拠点に多国籍軍や国連の物資・人員をイラク国内に輸送してきた。今月19日までの輸送実績は計806回(物資約670トン)に上る。

 イラク特措法の期限は来年7月末だが、多国籍軍がイラクに駐留する根拠となる国連決議の期限が12月末に切れることなどから、今年9月、町村官房長官(当時)が年内の撤収方針を表明していた。防衛省は撤収命令後、撤収業務を支援する「イラク後送業務隊」を派遣する。現在、活動中の輸送部隊は12月下旬に帰国する予定だ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081123-OYT1T00033.htm