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2008年11月23日(日) 02時27分

政府、「全容解明を期待」…捜査の進展を注視読売新聞

 元厚生次官宅襲撃事件で、「元次官を刺した」と話す男が出頭してきたことについて、政府は「事件の全容解明につながることを期待したい」として、捜査の進展を注視している。

 舛添厚生労働相は22日深夜、記者団に「(元次官を)殺害したという男の出頭が、犯人逮捕、事件の解決につながれば喜ばしいことだ。なぜ犯行が行われたか真相究明をしてほしい」と述べた。また、「失われた命は元に戻らず、卑劣な犯行は許されないものだ。法と証拠に基づいて厳正に処罰されるべきだ」と語った。

 政府首脳は「犯人と確定したわけではない。今は、捜査の行方を見守りたい」と記者団に語った。

 男が出頭してきたことは、ペルー訪問中の麻生首相にも、首相秘書官を通じて報告されたという。首相臨時代理を務める河村官房長官は、都内の自宅で逐次電話報告を受けながら、情報収集に当たった。

 首相は、連続襲撃事件の一報を受けた18日夜に、捜査の徹底と警備の強化を指示。首相官邸の危機管理センターには同日中に事件に関する情報連絡室が設置された。同センターでは23日未明まで職員が情報収集に当たった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081123-00000008-yom-pol