政府、捜査状況を注視＝首相にも一報−元厚生次官事件・男出頭（時事通信）

2008年11月23日(日) 01時37分

　政府は22日夜、元厚生事務次官を殺害したという男が出頭したとの情報を受け、捜査状況を注視するとともに、事実関係の確認を急いだ。一報は、アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議出席のためペルーを訪問中の麻生太郎首相にも、秘書官を通じ伝えられた。ただ、首相周辺は「まだ犯人と決まったわけではない」とし、慎重に捜査を進めるべきだとの考えを示している。
　政府高官は同日夜、「『次官をやった』と言っても現場に指紋も残っていない」と述べ、犯行現場に残された物証が少ないことを指摘。「（なぜ）ひょこひょこ出てきたのか、（男の真意は）分からない。警察が慎重に捜査している」と述べ、当面は事実関係の解明を待つ姿勢を強調した。　

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