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2008年11月23日(日) 00時36分

選出過程が不透明と指摘 前NHK経営委員中国新聞

 NHK経営委員の選出のあり方を考えるシンポジウムが二十二日、東京都内で開かれた。国会で経営委の人事案が不同意となったことなどを受け、パネリストの前委員の小林緑こばやし・みどり国立音大名誉教授が「私のときも含めて選出過程があまりに不透明」と指摘した。

 シンポは「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」(共同代表・醍醐聡だいご・さとし東大教授)などの市民団体が主催。

 昨年六月までの二期六年間、委員を務めた小林名誉教授は「私は放送やメディアにまったく疎い人間。いきなり総務省から電話があり、詳しい仕事内容は説明されずにかかわることになった」と就任の経緯を説明。「(委員選出は)公募など透明性を持たせることが大切」と述べた。

 経営委の人事案をめぐっては二十一日、四人のうち三人が参院の同意を得られず白紙に戻った。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811230070.html