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2008年11月23日(日) 17時20分

所持品の多くが状況と一致 車のナイフやスニーカー東京新聞

 警視庁が銃刀法違反容疑で逮捕した小泉毅容疑者(46)が、出頭時に乗っていた車から見つかった血の付いた複数のナイフやスニーカー。元厚生次官ら連続殺傷事件の犯行状況と一致するものが多く、警察当局は小泉容疑者が認めている連続殺傷事件への関与を裏付けるとみて調べている。

 小泉容疑者は22日夜、警視庁に「事務次官を殺した」と出頭。調べに、さいたま市の山口剛彦さん(66)夫妻殺害と東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)襲撃への関与を認めたという。

 車内にあったのはサバイバルナイフなど刃物8本、スニーカー数足。うち1足の靴底は、吉原さん宅周辺で採取された足跡とほぼ一致。逮捕容疑となった刃物は刃渡り約20センチで血が付着しており、一部内臓まで達していた山口さん、靖子さんの外傷と矛盾しない。

 また血の付いた手袋も見つかり、山口さん宅で犯人の指紋が残っていないことと符合。靖子さんは襲撃犯について「宅配業者を名乗り段ボール箱を持っていた」と証言、山口さん夫妻を殺害した犯人も宅配業者を装ったとの見方が強い。車には複数の段ボール箱が積まれており、事件の際に使用された可能性もある。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008112301000325.html