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2008年11月23日(日) 22時52分

元次官宅襲撃、逮捕の男が2件とも認める読売新聞

 さいたま市南区の山口剛彦さん(66)夫妻が殺害されるなどした元厚生次官宅襲撃事件で、警視庁は23日未明、「事務次官を殺した」と出頭してきた男が、血の付いたナイフを持っていたとして銃刀法違反容疑(所持)で逮捕した。

 男は東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)襲撃も認めている。

 出頭に使った車の中から見つかった2足のスニーカーのうち、1足は靖子さん襲撃現場の靴底の模様が一致。同庁などは、男が二つの襲撃事件に関与したとみて、裏付けを急ぐ。

 逮捕されたのは、さいたま市北区東大成町、無職小泉毅(たけし)容疑者(46)。

 発表によると、同容疑者は22日午後9時30分ごろ、東京・霞が関の警視庁本部北側に乗り付けた軽乗用車の中に刃渡り20センチの大型ナイフ1本を所持した疑い。ナイフには柄の部分まで血痕が付着していた。車内にはほかに数本のナイフも見つかった。

 同庁が23日、殺人未遂容疑で同容疑者の自宅と軽乗用車を捜索した結果、車内からは手袋や、段ボール2箱も見つかった。うち1箱には吉原さんあての伝票がはられていた。

 捜査幹部によると、同容疑者は、JR大宮駅東口近くのレンタカー店で17日に軽乗用車を借り、吉原さん宅襲撃事件翌日の19日に返却したことも確認された。

 同庁と同県警は、動機についての供述に不可解な点があることから、取り調べを進める。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081123-00000054-yom-soci