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2008年11月23日(日) 18時30分

【元厚生次官ら連続殺傷】小泉容疑者のアパートを家宅捜索産経新聞

 警視庁の正面玄関に大胆にも車で乗りつけて出頭してきた小泉毅容疑者(46)の逮捕から一夜明けた23日、警視庁と埼玉県警の捜査員が、銃刀法違反と殺人未遂容疑で、さいたま市の自宅アパートに家宅捜索に入った。捜索は午後5時15分過ぎまで約8時間続き、段ボール3箱、紙袋4袋分の資料のほか、部屋にあった布のようなものやボード状の板などを押収した。

 アパートは大通りから少し外れた静かな住宅街に位置している。しかし、この日は朝から60人を超える報道陣や、逮捕を知った近隣住民らが詰めかけ、アパート周辺は3連休の中日とは思えないほど騒然となった。

 午前9時半ごろ、紺やグレーの背広を着た捜査員がアパート前に到着。あまりの報道陣の多さに突然、規制線を張り始め、報道陣と押し問答になる、ひと幕もあった。約20分後、ようやく室内に入った。

 小泉容疑者のアパートはJR高崎線の宮原駅と日進駅のほぼ中間にあり、月の家賃6万円、共益費2000円だった。間取りは台所のついた、6畳2間のいわゆる「2DK」。20人の捜査員が狭い室内を隅々まで捜索し、元厚生次官ら連続殺傷事件とのつながりを探った。

 家宅捜索の様子を不安そうに見つめていた、近所の女性は「いつも宅配業者や集金の人を怒鳴ってばかりいたので怖かった。犯人がこんな所に潜んでいたなんて…」などと話していた。

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