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2008年11月23日(日) 18時19分

10年ぶりの電話、十数秒 「手紙出した」と実家へ中国新聞

 元厚生次官ら連続殺傷事件に関連し、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅こいずみ・たけし容疑者(46)の父親(77)は二十三日未明、柳井市の自宅で取材に応じた。父親は、二十二日夕に小泉容疑者から約十年間途絶えていた電話があったと明らかにした上で、「どう対処したらいいのか。わが身をささげないといけない思い」と話した。

 電話があったのは二十二日午後五時前。「手紙を送ったから読んでくれ。あした着くはずだから」。十数秒で切れた。声は明るく、「嫁さんでももろうたんかな」と感じたという。

 父親によると、小泉容疑者からは、一九九八年ごろに「ええ仕事があった」と言って埼玉県に行って以降、実家への連絡は一度もなかった。

 父親は息子の逮捕をニュースで知ったという。「間違いであってほしいと思うが、もう現実のものとして受け止める」と肩を落とし、「人の命を奪ったからには自分で腹を切れと言いたい」と苦渋の表情を浮かべた。

 小泉容疑者は小学校時代、飼っていた白い犬が死んだ時に涙を流した。動物好きで、それからも野良犬を連れてきて飼ったという。

 小泉容疑者が「昔、保健所にペットを殺されて腹が立った」と話していることについて、父親は「(そういうことが)あった。野良犬がここに入ってきて、飼ってたんですけど、かみついて人にけがをさせたら大ごとだから」と説明した。

【写真説明】自宅で報道陣の取材に応じる小泉毅容疑者の父親=23日午前9時25分、柳井市

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811230231.html