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2008年11月23日(日) 00時11分

雌牛暴走、男性死亡 山口の家畜市場中国新聞

 二十二日午前八時四十分ごろ、山口市嘉川のJA山口中央家畜市場で、競りにかける雌の和牛が暴走、居合わせた山口県岩国市錦町深川、畜産業原田真寿はらだ・まことさん(82)が転倒して頭を強く打ち、死亡した。

 山口南署は、牛が原田さんにぶつかった可能性もあるとみている。

 同署や市場を運営するJA全農やまぐちによると、牛は十歳で体重約五五〇キロ。トラックから降ろし、競りのため体重を測定する際に興奮し、別のJAの男性職員(43)が持っていた手綱を振りほどいて暴れた。原田さんは約十メートル離れた場所にいたという。

 牛は市場内を約百メートル走り回り、数分後、競り落とした牛を収容する柵の中に入り捕獲された。競りは十分遅れの午前九時四十分に始まり、この牛は十万円で落札された。

 JA全農やまぐち園芸畜産部の中村滋なかむら・しげる部長は「もともと繁殖用で、普段はおとなしかったと聞いており、なぜ走りだしたのか分からない。何かに驚いたのだろう」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811230067.html