記事登録
2008年11月23日(日) 09時59分

医療や人材の継続支援を強調中国新聞

 旧ソ連の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスクへの医療支援を続ける広島市の市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」が22日、中区で結成から10年を振り返る会合を開いた。約30人が参加し、8月の訪問報告や最初の核実験から60年を迎える来年の展望を話し合った。

 この夏の訪問では甲状腺炎などを発症した40—77歳の男女118人を検診。報告に立ったメンバーの医師や検査技師らは血液や染色体の検査結果などを基に、医療技術や人材育成の継続支援の必要性を強調した。

 さらに、同団体を母体とする若者グループ「CANVaS」メンバーで高校非常勤講師の浜本信太郎さん(25)=安佐南区=が現地の高校生や大学生たちと討論した内容などを報告。日本大使館や国際協力機構(JICA)などと連携して来年8月、現地でユース国際会議や原爆展を開く構想を発表した。

【写真説明】浜本さん(左端)の現地報告を聞くメンバー

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811230025.html